のらみゃんとひろのそうさくこうぼう

●のら2ゃんと彫刻2016年05月09日 21:30



もしかしたら…

こんなにたくさんの彫刻に
囲まれるの、初めてじゃないか…?

よし。
せっかくだから、加わっておくか。


のらにゃんしろくろ、
彫刻に対しては、絶対に
いたずらをしません。

それどころか、すぐ隣のベッドで
眺めながら、昼寝したりもします。


でも、作り始めた頃は、
そうじゃなかったりもしたんです。


わたしが、初めて粘土彫刻を
作ったのは、17年一緒に生活した
シーズーを亡くしたとき。

そのころって、今みたいな
デジカメがなくて。

写真は、フィルムを買って
撮影して、写真屋さんで
現像してもらって、やっと
手元に届くもの、でした

結構、面倒くさかったんです。

なので、写真を趣味にしていない人は、
よっぽど特別なイベントでもない限り
撮影すること自体、まれだったんです。


だから、シーズーの写真
ほとんど、残っていなくて。

残っていても、ピンボケしてるような
ものばかりだったんです。


それで、

 まともな写真がないなら
 立体を作ってみようじゃないか!

と思って、あれこれやってみたのが…

この彫刻。

これが、わたしが自分の意思で作った
初めての彫刻でした。

ただ、それからしばらくの間は
会社員をしていたこともあって、
作ることを、すっかり忘れていました。


でも、会社員を辞めて、
のら2ゃんがわたしのところに
来てくれたのをきっかけに、
もう一度、作り始めたんです。


…で、最初の頃。

彫刻を制作しているときは、
しろくろ、部屋の中に入れなかったんです。

当時、絵本作家になりたくて
第一作目の絵本を制作していました。

その一環として、
彫刻を作っていたんです。

なので、

 仕事だから、けじめをつけなくちゃ…!

なんて、必要以上に気張っていました。


でも、しろくろとしたら
何で中に入れてもらえないのか
わからないわけです。

声が枯れるほどに
わたしを呼ぶこともありました。


…そんなある日。

彫刻の制作が一段落したので
部屋のドアを開けたら、
しろくろ、声を出さずに
ドアすぐのところで待ち構えてて。

一瞬の隙を衝かれて
部屋に飛び込まれてしまって
その勢いで、制作中の彫刻
壊されちゃったんです。


なんてことするんだ…!

…とは思ったんですけどね。

そりゃあそうだよなぁ、という
思いの方が、強かったんです。


しろくろとしたら、

 とひろのヤツ、一人で
 何か楽しいことしてるぞ!

 オレも加わりたいのに、
 なんで入れてくれないんだ?!

 こうなったら、強行突破だ!

…ということだったんだと思います。


もったいつけるから、
いたずらするんですよね。

しろくろが悪いんじゃなくて、
わたしのやり方に
問題があったんだなぁ、と。


それから、彫刻を制作してるときも
部屋のドア、開けっ放しにして
自由に出入りできるようにしました。

そうしたら、わたしが彫刻を
制作してるところ、監督してくれるように
なったんです。

さらに、わたしが制作している姿を
見ているから、でしょうか、
制作中の彫刻を、窓際に置いても
いたずらすることなく、
見守ってくれるようになりました。


…なるほど。

ねこって、こういう感じなんだ。

なにをするときでも一緒で、
大丈夫なんだ。

変に意識して、行けない場所や
入れない場所なんて
作る必要、ないんだ。

そう、実感しました。


そして、わたしはといえば
にゃんを締め出してるような
後ろめたさを感じることが
なくなったからか、制作作業も
順調に進むようになって。

しばらくしたら、制作のご依頼まで
頂けるようになりました。


ねこって、生活のパートナーにも
仕事のパートナーにも
なってくれますね!

今日も、ご依頼を頂いた
にゃん彫刻が、旅立ちました。

旅立つ前に、記念撮影。

肉球、いいにおい、する…?


アイディアをくれて、
監督もしてくれて、
見送りまでしてくれて。

最高のパートナーです!

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