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※これは「中編」ですので、「前編」が
　まだの方は、そちらからご覧ください。
　長くてごめんなさい。

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で、待つこと15分くらい。
おっさんが、カウンター越しに、

　「かにラーメン、一丁！」

って。
わたしと友人の分で、しっかり二丁あるんですけどね。
まぁそんな小さいことはどうでもいいや。
かにラーメンだ！

で、カウンターの一段高くなってるところから、
自分の目の前に下ろしてみて、度肝抜かれましたよ。

一面「かにカマボコ」。

「オホーツク」っていう「かにカマボコ」知ってます？
あれ、実は一枚の薄い「かにカマボコシート」を、
くるくる丸めた後、四角形に整えたような構造なんです。

その「オホーツク」、わざわざ製造工程をさかのぼって、
シート状に戻したものが、ラーメンのスープを
全て覆い隠す感じで、敷き詰めてあった。

…なんでしょう。

どんぶりを埋め尽くす、
白から赤へのグラデーションのパッチワーク。
こんなラーメン、見たことない。

友人と顔を見合わせて、自然と笑ってしまいましたよ。
そしたらさ、おっさんが。

　「笑い事じゃあねえんだよ、あんちゃんたち。」

って。
すごいドスの利いた声で言うんですもん。
目が据わってるし。
一言もしゃべらず、急いで食べましたよ。

食べ残したら、どんな目に合わされるか。
きっと「かにカマボコシート」で、す巻きにされて、
川に放り込まれますよ。

友人とほぼ同時に食べ終わって、
会計を済ませて、店を出ようとしたら。

「カウンターの席、12あるから。
　今度は、もっと友達つれてきなよ。」

って、またドスの利いた声で言うし。
っていうか「ドス」、持ってんじゃないの？
もうね、本当に恐ろしかった。
友人と二人で、自転車猛ダッシュですよ。

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※関連後記事はこちらから。
●かにラーメンだ！(前編)へ
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