のらみゃんとひろのそうさくこうぼう

●贅沢日本車「第2位」2014年05月14日 12:31

贅沢日本車「第2位」


※このランキングの基準・趣旨は、
 記事 「●贅沢日本車ベスト5。」 でご確認ください。

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ということで、贅沢日本車ベスト5、第2位は、

 レクサス LFA

です。
レクサスが製造した、世界500台限定のスーパースポーツ。

実は、今回選んだ「贅沢日本車ベスト5」で
この車だけ、乗ったことがありません。
というか、実物を見たことさえありません。
東京モーターショウで、コンセプトカーを見ただけです。

この車のすごいところは、
エンジン・トランスミッション・車体・ボディ、全てが
専用設計されていて、他車種からの流用がないこと。
そして、3,750万円の価格が示すとおり、
専用設計した内容も極まっています。


エンジンはV型10気筒エンジン。
開発当初、F1エンジンがV10で、トヨタもF1に
参戦していたので、F1のイメージを
符合させるために選ばれた型式です。

このエンジン、馬力もとんでもないですが、
音がすごい。とてもきれいな楽器のような音。
精密に作られた、バランスの取れたエンジンだからこそ
出せる、非常に澄んだ音です。

その上、バイクじゃなくて、楽器のヤマハが協力して
吸・排気音がきれいに聞こえるようにする音響効果を
盛り込んで、心地よい周波数の音が耳に届きやすくする
ようにしたり、音の雑味を取り払ったりしています。

エンジンといえばパワーですけど、音にまで
こだわりを見せたところは、他と一線を画すでしょう。
史上最高のフェラーリサウンドと称される「F355」より
いい音しますからね。


トランスミッションは、これまた専用設計の
シーケンシャルMT。クラッチ操作を自動で行ってくれる
2ペダルのマニュアルです。
変速スピードや伝達効率の高さもさることながら、
注目すべきは「トランスアクスル」と呼ばれる手法で、
エンジンと切り離されて、車体の後ろに搭載されて
いるところ。

これは、車の部品で一番重いエンジンを前に、
二番目に重いトランスミッションを後ろに積むことで、
重さを分散し、前後重量配分を適正化する目的で
採用されています。

でもこの手法、いろいろと難しい部分があります。
LFAは、前にエンジンを積んで後輪を駆動する「FR車」です。
FR車には、エンジンの回転を後輪に伝えるために、
「プロペラシャフト」という長い棒が、縦に通っています。

普通のFR車であれば、このプロペラシャフトは、
トランスミッションを経由した後にくっついているので、
変速後の回転、つまりタイヤの回転に近い速度で
回ることになります。

でもトランスアクスルの場合、エンジンのすぐあとに
プロペラシャフトがくっつきます。
なので、エンジン回転とほぼ等速で回ることになるんです。
分速9,000回転で回るような棒が、車体を縦断するんです。
ちょっとでもブレれば、振動やら騒音やら大変です。

だから、この部分にはかなり精密な部品が使われてるらしいです。
おおよそ、車を作る場合には必要とされない、
別分野の技術が投入されているんですって。
航空技術?宇宙工学?それとも?…よくわからないんですけど
そういう感じみたいです。


で、最後に車体とボディ。
カーボンファイバーという素材が利用されています。
カーボンは炭素です。どこにでもある物質です。
でも、この炭素を繊維状にして編みこんで作った布を
焼いたり固めたりすると、非常に軽くて丈夫になるんです。
時速200Km以上で横転しても、ドライバーが無傷だったりする
F1の車体にも、このカーボンが使われています。
どこにでもある物質で軽くて丈夫だけど、実は加工に
高い技術が必要。だから、とても高価なんです。

カーボン関連の技術は、フェラーリやランボルギーニなどの
いわゆる「スーパーカー」メーカーを発端として、
高級車では、すでに広く使われているんです。
でも正直、わたしたちがそういうメーカーが作った製品の
恩恵をこうむることなんて、ほぼ無いんですよね。

ですが、トヨタが作ったとなれば話は違います。
わたしたちが触れられるところまで、
降りてきてくれるかもしれない。
そう思わされるのは、LFAで開発されたカーボン技術が
多種多様に渡っているからです。

 ・コストをかけて、丈夫で軽いものを作る手法。
 ・コストを抑えて、軽さに特化したものを作る手法。
 ・見栄えのいいものを作る手法。
 ・見栄えを気にせず、丈夫なものを作る手法。

用途に応じたいろんな手法が開発されたんです。
それだけ、技術開発にコストと労力をつぎ込んだんです。
500台しか作らない車であれば、普通カーボンの製造技術を
持ってる会社に外注するはずです。
でも、トヨタは自社開発した。

LFAは、車体の根幹部分までカーボンで作られています。
同じような車、すでにたくさんあります。
だけど、事故にあったらどうなるの?
カーボンは、砕けながら衝撃を吸収するから、
事故後はこなごな。たぶん、修復は利きません。
ほとんどの車が、全損扱いになるでしょう。
だから現時点では、一般に普及するような車の
重要な部分には使えないでしょう。

でも、そうではない部分には、使われるかもしれない。
トヨタがそういう部分に適した技術を開発したから。
トヨタが先のこと考えないで、技術開発するわけ無いから。

現代の車、燃費、かなり良くなってますよね。
あれは、エンジンやトランスミッションの効率を上げたり、
燃費が出やすいタイヤを開発したり。
そういう手法で稼ぎ出されています。
でも、技術の伸びしろがだんだん少なくなってきている。

そこで近年注目されているのが「軽量化技術」なんです。
同じ馬力のエンジンなら、重いものを運ぶより
軽いものを運ぶほうが楽、ですよね。
楽、ということは燃費が良くなるんです。
だから、車を軽く作れば燃費は良くなる。

でも、現代の車は車内や荷室のスペースが重視されて
大型化する傾向にあります。
大型化のニーズに答えながら、軽くするにはどうしたらよいか。
そこで新しい素材に注目が集まっているんです。
カーボンは、その筆頭です。
そんな未来を、トヨタはLFAの開発で模索したんです、きっと。


LFAはトヨタの技術を結晶させて作った車です。
でも同時に未来に向けての、そして私たちが手に入れられる
車のための、先行開発技術が盛り込まれた車でもあります。
外装や内装で使われたデザインも、今後レクサスの他車種に
引き継がれて、発展していくんでしょう。

全てを専用開発しながらも、未来への足跡をしっかり残す。
なんともトヨタらしい、贅沢日本車なのではないでしょうか。

(~「第1位」に続く)

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☆記事のリンク張ったよ。2014年05月14日 20:25

関連記事が読みやすくなりました。


このブログの記事に、関連する記事への
リンクを張りました。
…なんだか言ってる事が、自分でも??

いままで、いくつか「前編」「後編」に分かれるような
記事を書かせていただきました。
その記事の末尾に、直接次の記事に飛べるような
リンクを張ったんです。

また、例えば「豚の角煮」関連の記事の末尾には、
他の「豚の角煮」関連記事に直接飛べるような
リンクを張りました。

「そんなこと、すぐにやっとけよ」
っていうような話で、申し訳ございません。
過去記事にさかのぼって修正しましたので、
もしよかったら、ご覧ください。

なお、現在も5日に渡る記事を書いてる途中ですが、
リンクを張るのは、一区切りした段階にしようと思います。

ところで、リンクって
 「張る」んでしょうか?
 「貼る」んでしょうか?
わたしは、記事と記事の間に、糸みたいなのを「張って」
関連付ける、という感じで理解してます。
でも、他の記事に関連付けた文字をペタッと「貼る」でも
意味が通るような気がします。
どっちなんでしょう?

●のらにゃんしろ(ふ)くろ2014年05月14日 20:55

のらにゃんしろ「ふ」くろ。


のらにゃんしろくろ。
久しぶりに入った、袋の中。

ちょっと部屋の整理をしてたら、
いつの間にか見えなくなって、
でも、気配はするな、と思ったら。

顔だけ出るように穴空けて、狙われてた。

ねこ、袋入るの好きですよね。
この後、手さげの部分を持って
遊覧飛行をしたんですけどね、
楽しそうに乗ってましたよ。

空けた穴から、しっぽ出して。

※関連記事は、こちらから。
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