のらみゃんとひろのそうさくこうぼう

●みそばばあ(前編)2014年05月10日 09:33

みそばばあ(前編)


昨年度末から、自分の絵本のことで
なにやらかにやらやってたら、
世話になったばあちゃんの命日が、
いつの間にか過ぎていることに気づきました。

いけないですね、こんなことでは。
どうやらこの頃、ばあちゃんは
 「お墓の中には 眠ってなんか~いません~♪」
ってことみたいなので、ばあちゃんのこと
思い出しながら、ちょっと記録に残しておこうかな。

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第二次世界大戦を生き残った若者が親となり、
その子供がさらに親になって生まれたのが、わたしの世代。
だからわたしには、戦時中の記憶を持った、
じいちゃんばあちゃんがいました。

うちは、両親が共働きだったので、
子供の頃、たくさんばあちゃんの世話になりました。

そして、その頃くらいからですかね、
公衆衛生の考え方が、飛躍的に進歩したのは。
石鹸で手を洗いましょう、とか。
外から帰ったらうがいをしましょう、とか。

うちの両親も、世間の流れに乗って
わたしに対してそういうことを言うんですけどね、
正直面倒くさかったんですよ、生真面目すぎて。

でも、ばあちゃんは
 手は、汚ねえな、と思ったら洗えばいい
 外で遊んだんなら腹減ったろう、まずは腹ごしらえだ。
という感じだったので、とても楽だったし、
その方が自然でいいんだ、って思っていました。

だから案の定、良く風邪を引きましたよ。
そんなときは、ばあちゃんが手を引いて
医者につれてってくれました。

医者に着いて、体温測ったり、口あけてのど見たり。
そんなことをやってると、医者が気づくんです。
「あれ?手に何かついてるよ」って。
で、自分の手を見ると。

手のひら中、味噌だらけ。

そういえば、「医者に行く前に、これを喰っておけ」って
ばあちゃんが、味噌で味付けしたおにぎりをくれたっけ。
で、ばあちゃん、味噌おにぎり握った手を洗わないまま、
わたしの手を引いて、医者に連れて来てた。

いくらなんでも、そりゃないわ

と子供ながらに思いましたよ。
医者に言われるまで気づかないわたしも
どうかしてますけどね。

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※関連後記事はこちらから。
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