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●まさかのうな2014年06月15日 19:28

まさかのうな


なんだよ、この画像。
…これ、うな重の入れ物です。

だったら、うなぎを写せよ。
…って感じですが、あまりに突然、
降って沸いたように頂いたので、
写真を撮るなんて思いもつかないまま
食べてしまった…

しかもこれ、弁当屋のじゃなくて
うなぎ屋のです。
多分、英世さん3人分くらい。
うわー。どうりで美味いわけだ。

ところで今、うなぎ事情が
変わりつつあります。
ニホンウナギ、ついに絶滅危惧種に
指定されました。

数が減ってるんだから、仕方ない。
固体保全と環境保全、しないと。

でもそんな中、ほんとについ何ヶ月か
前に、実は食用うなぎの供給に関して、
新しい道が拓けたんです。

ニホンウナギの養殖、ついに人工的に
一周回すことに成功したんです。
一周回す、というのは、

 卵から稚魚を孵化させる
    ↓
 稚魚を成魚まで育てる
    ↓
 成魚に卵を産ませる
    ↓
 卵から稚魚を孵化させる

ということです。
これを、人工の環境で実現することに
成功した。

従来の養殖は、結構な大きさまで
育った天然の稚魚が手に入ってこそ
成り立っていたんです。
稚魚が採れなければ、
養殖自体が成立しない。

でも、卵を孵化させるところから
卵を産ませるところまでが繋がったので、
これからは、完全養殖が可能になった。
これ、日本人研修者の快挙です。

とても大変な研究だったそうです。
うなぎは、生態が解明されていない。
特に、稚魚が成長する過程が
分からないんだそうです。

マリアナ海溝あたりで稚魚が育つ、
ってことは分かってても、
何を食べてるのか、どんな生活を
しているのかが調べられない。

だから、想像で環境を再現して、
想像でえさを作って、実験しながら
何を食べるか調べた。
そして、稚魚が食べて、成長できる
えさを作ることに成功、
現在に至ったわけです。

この「完全養殖うなぎ」が市場に
出回るのには、もう少し時間がかかると
思われます。
でも、解決策は出来たんですから。
少しの間、食べられないかも知れないけど
食べられる日は、必ず来ます。

養殖って言ったって、ニホンウナギです。
輸入うなぎより、品質は良いですよ。
当然、味だって良いでしょう。

「完全養殖うなぎ」が食用になれば、
天然うなぎは、完全に保護できます。
そうすれば、個体数の回復も
早まるんじゃないでしょうか。

すごいですよね。
動物は保護しなくちゃならない。
でも食べたい。
責任と欲求が、見事に両立される。
日本人として、誇らしく思います。

それはそうと、できれば
「完全養殖うなぎ」が市場に出回る際には、
「マクワウリ」も出回って欲しいなあ。
あ。
そういえば。
…お返し、どうしよう?
うな重に見合うもの、用意できるか…?

※関連記事は、こちらから。
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