のらみゃんとひろのそうさくこうぼう

●プロとアマチュア2015年09月30日 22:15



わたしの乗っているFTO。

今となっては、もう
存在を知っている方、覚えている方も
少なくなってきています。

でも、発売された当時は…

こんなビデオが出るくらい、
注目されていたんです。


このビデオのシリーズ、大好きで
いくつも買いました。

DVD化されてからも、
2011年6月の最終号を迎えるまで
主に、興味のある特集の時に
買っていました。


このビデオ、簡単に言うと
発表された新車で、一般道や
サーキットを走って、性能や特徴を
解説してくれるんです。

でも解説するの、いわゆる
自動車ジャーナリスト、では無いんです。

プロレーサー、なんです。

確かな腕と、経験と知見で
車を、自由自在に振り回すように
運転して、性能の全てを出し切ります。

そして、その評価がとても厳しくて
非常に、辛口。

車を提供してくれている
メーカーの方々、良く怒らないなぁ、と
心配になってしまうほど
こき下ろすことなんて、日常茶飯事。

でも、出てくる車出てくる車、
これ、良いですよ~!…なんて
ゆるーい、当たり障りの無い
評価をするのより、断然痛快で面白い!

内容に、説得力があるし
知りたいことを教えてくれるし。

廃刊になってしまったことが
今でも惜しまれるシリーズです。


で、FTOの評価は、というと…

これが、とっても良かったんです。

山道を走っても気持ちが良いし、
サーキットを走っても気持ちが良いし。
エンジンも元気で、足も良い!

ベテランレーサーの黒澤元治さんや、
土屋圭一さんも、絶賛でした。


なのにFTO、登場回数が
どんどん減っていって、
ついに、忘れられちゃった…。

なぜかというと。

この後ホンダから
「インテグラ タイプR」が発売されたから。

その走りが見事すぎて、
FF車の決定版は、これ!と
太鼓判を押されてしまって。

同じFF車のFTOの出番、
完全に、奪われちゃったんです。


わたしも、インテグラタイプR、
運転させて頂いたことがあります。

確かに、すごかった…!
ノーマルを比べると、とにかく
軽快さに違いを感じました。


こりゃあ確かにFTO、
影に隠れちゃっても仕方ないか。

…と、納得しかけたり
したんですけど、ね。


そういう話でも、無いと思うんです。


レーサーの方々は、
レースをするのが、仕事です。

さらに良い仕事をするためには、
勝って、結果を出さないと。

そして、良い結果を出すためには
少しでも、良い車に乗らなくちゃ。

なので、車選びについては
「走りの性能」に特化して
シビアになります。

そういうことが、身に染み付いた方々が
プロレーサー、なんです。

だから、ちょっとでも走りに差が出れば
劣る方を、躊躇無く切り捨てます。

そういう感覚で、FTOは
切り捨てられたんでしょう。


でも。

走り以外の面も含めると
インテグラタイプRとの差、
大きくなかったんですよ、実は。

このビデオに出ていたFTOは、
オートエアコンが付いて、
重い遮音材がたくさん入って、
快適性も備えた、GPXというグレード。

対して、インテグラタイプRは、
エアコンレス、遮音材なしで
快適性を考えていないモデルです。

レーサーだったら、快適性より
軽快さを選ぶでしょう。

でも、われわれも真似して
そうする必要、あるんだろうか…?

レーサには、
レーサーだからこそ見える部分と、
レーサーだから見えなくなる部分が
あると思うんです。

もちろん、われわれにも
アマチュアだから見えない部分と、
アマチュアだからこそ見える部分が
あるんだと思います。

そして。

アマチュアで居る人にとっては、
アマチュアだからこそ見える部分を
重視することで、より自分にあった
車選びが出来るんじゃないかな、と
思うんです。

レーサーの方々のご意見は、
もちろん参考にしつつ。

でも、鵜呑みにするのではなくて
自分が車に求めるものは何か、
どういう風に使うのかを考えて
結論を出すべきだと思います。

そうすると、レーサーの方々が
中途半端!…と切り捨てたモデルが
実は自分にとって、とても魅力的な
モデルだったりすること、あるんです。

わたしにとって、FTOは
そんな観点から、琴線に響く車でした。

誰もが認める有名高性能車を
所有するの、もちろん楽しいことです。

でも、陰に隠れた「自分なりの名車」を
発掘して、乗りこなすこともまた
楽しいですよ!


あと、買った後にチューニングするのも
車の楽しみの一つ。

チューニングすることによって
ノーマルで比べたときには
確かにあった差、十分に
埋めることが出来ます。

ちなみに、FTO…

ここまで軽量化すると、
ノーマルのインテグラタイプRより
間違いなく、速いです。

失ったもの、大きいですけど。

コメント

_ 山さん ― 2015年09月30日 22:43

FTOを、ここまでしないと対抗出来ないインテRって、やっぱり凄いんですね!

_ どうらやまと ― 2015年09月30日 22:54

ベース車が琴線に触れて、で、物足りない部分は好みに改良すればいいんですよね。ぜったいに純正、みたいな気持ちもわかりますが、愛着が増すいろいろなモードは想像するだけでも楽しいですよね。・・・検索していたらFTOのミニカーが出ていますね♪

_ のら2ゃんれい ― 2015年10月01日 00:57

山さん、コメントありがとうございます!

たぶん、初代のインテRだったら、
同じように、エアコンを外して
遮音材だけ剥がせば、
いい勝負が出来ると思うんです。

ただ、二代目インテRだと、
このくらいしないと、だと思います…!

_ のら2ゃんれい ― 2015年10月01日 01:00

どうらやまとさん、コメントありがとうございます!

好きな車を、好みの仕様に変えていくの
もちろん、限界はあると思うんですが、
でも、楽しいですよね!

チューニングを後でする、という前提で
気に入ったベース車を購入するの、
アリだと思うんですよね!

_ イカさん(烏賊太郎) ― 2015年10月01日 09:53

チューニングてか車いじりって
その人の考え方で色々あって構わんと思っています
うちなんて゛お買い物からサーキットまで!?゛とか言うてやってるし(^_^;)

_ のら2ゃんれい ― 2015年10月02日 09:12

イカさん、コメントありがとうございます!

そうなんですよね!

人それぞれのやり方があって良いし、
別に、決めたことをずーっと
やり続ける必要も、ないんだと思います。

気分によって、というほど気軽には
いかないですが、自分の考え方の変化や
環境の変化に合わせて、仕様変更するのも
楽しいかな、なんて思っています。

やっぱり、楽しめた者勝ち、ですよね!

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