のらみゃんとひろのそうさくこうぼう

●久しぶり、CR-X!2015年04月17日 22:50

久しぶり、CR-X!


おれCR-X、没後17年。

FTOが来る前は、おれが
とひろを乗せて、走っていたんだ。

軽快に楽しく走れるって
評判だったんだが
ちょっと心臓が悪くて、な…。


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わたし、今乗っているFTOは
2台目の車です。

免許を取って初めて乗った車は
CR-Xでした。

画像が荒くて、すみません。
これ、まだデジカメが無い時代の
写真です…。

EF型のCR-X。
2代目、ですね。
中古で購入しました。

CR-Xには、大きく分けて
3つのグレードがありました。

1.5X、Si、SiRです。

Siは、ホンダ伝統のスポーツエンジンを
搭載した、元気なモデルです。

そしてSiRは、初めて実用化された
「VTEC」エンジンを搭載した車でした。

軽量なボディに、強力なエンジン。
今でも人気のあるグレードです。

で、1.5Xは、一般向けモデル。
通勤にお買い物に、気軽に使える
モデルです。


で、わたしのCR-Xは、1.5X。
普通の車でした。
オートマでしたし、ね。

正直、エンジンのパワーは
全然無かったので、
加速感もそれほどではないし、
上り坂では、明らかに失速しました。

しかも、タイヤが細かったので
速度が高いと、コーナーで
粘ってくれず、頼りない印象でした。

でも、一般的な速度域では
とっても軽快に、楽しく走れる車でした。

だからこそ、もうちょっと
何とかならないか?…と思って
まずは、タイヤとホイールを
換えてみたんです。

写真の白いホイール、
「無限 MR-5」という銘柄です。
中古ホイール屋で、買いました。
ちょうど、わたしの型のCR-Xに
履けるのが、売っていたんです。

これを履いたら、急に車が
シャキッとしました。

詳しい数値は忘れちゃいましたが、
明らかに、タイヤが太くなりました。

だから、コーナーでの姿勢も、
安定するようになりました。

運転する楽しみがさらに増したら、
他にも、何かやりたくなっちゃって。
次に、ダウンスプリングを入れました。

RS-Rの…だったと思います。

ホイールを履き替えるのって
わりあい一般的ですから、
わたしの、初めての改造は
車高を落としたことだったんだと
思います。

スプリング本体が4万円くらい。

で、工賃も同じくらい取られたので
何も知らなかった当時は
びっくりしました。

でも、車高が低くなったら、
さらにカッコよくなったし、
走りにも磨きがかかった気がしました。

その後は。

内装を、赤く塗ってみたり。

ステアリングを換えたり。

いつも車のことばかり考えていて
楽しかった…!


…でも、手放したんですけど。

結局、エンジンの弱さが
どうにもならなかったんです。

弱さ、っていう言葉、
馬力が無い、非力、という
意味だけじゃなくて。

…本当に、弱かったんです。

標高の高い山を登ると
途中から、息継ぎしてしまう。

碓氷峠を登るときなんて、
軽自動車にさえ、抜かれる始末。

そして、夏の暑い日には
信号待ちで、エンジンが止まっちゃう。
再始動すると、何とか復帰するんですが
これ、かからなくなったら
どうすりゃあいいの…?
という不安が、常にありました。

何でこんなことが起こったか、というと
1.5Xに積まれていたエンジンは、
燃料供給方式が、キャブレター式
だったから。

現代の車は、全て
コンピューター制御式です。

どんな環境でも、適切にエンジンが
動くように、全自動で調整されます。

でも、キャブレター式の場合
気圧の変化、気温の変化に応じて
調整をしてやらなくちゃならない。

ただ、純正のキャブレターですから
そんなことしなくても良いくらいの
マージンはあるはずなのになぁ…。

実際、ホンダに問い合わせても、
大丈夫だけど…?なんて回答だし。

そんな感じで、何も手の打てないまま
乗っていたんですけどね、
ある夏の日、出かけようと思ったら
エンジン、かからなくなっちゃった。

それで、修理に出そうとしたら
キャブレター新品交換、40万円以上
かかるよ、といわれて。

あ、これは無理だ、と。

だってCR-X自体、40万円くらいで
買ったんですもん。

それで、買い替えが現実的になったので
当時、母が三菱車に乗っていた縁もあって
FTOに辿り着いたんです。

CR-Xの軽快なところは
気に入っていたので、
やっぱり軽快な車に乗りたい。

でも、エンジンの弱さには
本当に懲りたので、
信頼性と馬力を兼ね備えた
強力なエンジンが良い!

FTOは、両方を兼ね備えていました。
それで、決めたんです。


あのタイミングで買い換えたの、
良かったと思っています。

FTO、無事17歳を迎えましたし。


ただ一点だけ、釈然としないことが。

わたしがFTO乗り始めて、しばらく後に
三菱の、リコール隠し問題が発覚しました。

リコールを隠したのは、三菱が悪い。
それは、やってはいけないことです。

三菱車、堰が切れたかのように
たくさんのリコールが発表されました。

でも。

覚えてる方、いらっしゃると思うんですが
そのタイミングで、他自動車メーカーも
ものすごい数のリコールを
まとめて発表したんです。

たまたま、タイミングが被っただけ?

それとも、他メーカーも隠し…??


…真相は分からないですが。

実は、そのタイミングで発表された
リコールの中に、わたしが乗っていた
CR-Xの、キャブレターに関するものが
あったんですよね。

修理費40万越えを提示された、
アレ、だと思われます…。


今となっては、どうでもいいことですが
あのリコール隠し騒ぎで、三菱だけでなく
他メーカーの襟も正されたのは
確かなんじゃないか、と思うんです。

だから。

そろそろ三菱、リコール問題の呪縛から
解放されても良いんじゃないかなぁ、と
切に、願っています。

●効く補強、どこ?2015年04月11日 22:30



ぼくFTO、17歳。

ぼくは軽さが身上だから、
要らなそうな部品は、
全部取られちゃうんだ…。

でも、補強は別。

前足の付け根は、
結構、効くんだよ!


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わたしは、FTOを
できる限り軽い車にすること
だけに照準を合わせています。

でも、一緒に考えなくちゃ
ならないのは、剛性の確保。

車は、軽くなると
機敏に動くようになります。

そのフットワークを100%
生かすためには、
多少の重量増を考慮しても
補強した方がいい場合が
あります。

わたしの場合は。

矢印の場所。

タイヤの付け根の部分を
青い棒が通っています。

ストラットタワーバーです。

左右のタイヤの付け根を
補強することによって、
しっかり踏ん張って、
良く動く足になります。

わたしが乗っている
中期型FTOは、標準では
付いていません。

なので、後付けしました。
だから、付ける前後の違いが
良く分かりました。

フロントに付いているなら。

もちろん、後ろにも。

でも後ろは、購入時から
三菱純正が付いていました。
そういう、特別仕様車でした。

だから、後ろにタワーバーが
付いていないFTOを
運転した経験はありません。

でも後ろ足、不安に感じることは
ありません。
しっかり効果を発揮しているんだと
思います。

ところで。
実は、一番効果を実感した補強は。

この部分。

ドアを開くと、奥に見える
明るい銀色の棒。

横から見ると…

写真の赤線のような感じで、
タイヤの付け根を、斜めに
補強しています。

この補強は、違いが
分かりやすかった!

操舵、路面のいなし方が
正確になりました。

タイヤもしっかり、地面を
掴むようになりました。

あまり知られていないパーツですが、
おすすめですよ!


…という感じの、
適切な場所に、棒補強。

重量増も最低限で、
効果が実感できます。


今後は、出来れば…

ドアの開口部。

この部分に…

青線のような、斜めの棒を
追加したいな、と思っています。

ドアの開口面積は大きいので、
効果も期待できそうです。

この場所に棒が通ったら
乗りにくそうですけど。

わたしの車、乗りにくいのは
前からですので、少しくらい
悪化してもいいかな、とも思います。

でも、この部分を補強するパーツ
FTO用が無いんです。

自作するか、特注するしかない。

だからしばらくは、お預けかな。


最後に。

補強をした箇所をぶつけたりすると、
繋いでいる反対側の部分にまで
衝撃が伝わって、修理が大変になります。

そんなリスクも、把握しておいた方が
良いと思います。

●雨のドライブは…2015年04月10日 22:30

雨のドライブは…


ぼくFTO、17歳。

ぼくは絶対に、雨の日は
出かけないよ。

地面をグリップできる日の方が
楽しいから!…でもあるけど。

実は、天井に落ちてくる
雨粒の音が、うるさいからなんだ…。


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以前から、何度もご紹介していますが、
わたしのFTOは、内装が鉄板むき出し。

いわゆるドンガラです。

1人乗りなので、運転席周りだけに
乗員保護のための安全パーツが
付いていればいいんです。

ここまで不要なパーツを外すと、
体感できる軽さが手に入ります。

でも、軽さと引き換えに
快適性は、大幅に失うわけです。


普通に内装が付いてる車なら、
綺麗に舗装された道を
走っている分には、何の騒音も
感じないですよね。

でもあれって、音自体が
してないのではないんです。

音が車内に入ってくるのを
防いでいるから、静かなんです。

本当は車って、ただ走っているだけで
相当量の小石を、跳ね飛ばしています。

もちろん、その小石たちは
床下から車を叩くわけです。

そのため、一般車両の場合
床に一面に、「メルシート」と呼ばれる
薄いアスファルトみたいなのが
貼ってあります。

ちなみに…

この写真の鉄板、白い部分と
灰色の部分がありますよね。
この、灰色の部分は全て、
メルシートが貼られていた跡、です。

このシートで、床下に当たる小石の音と
振動を、吸収しているんです。

さらに通常は、メルシートの上に
吸音材・ゴムシート・カーペット・フロアマットが
重なっていきます。

そこまで厳重にしないと、床からの
音・振動は、シャットアウトできないんです。


でも、わたしのFTOはご覧の状態なので。

…凄いですよ。

走っている間中、床下からは
ドンパッチ(っていうお菓子、ご存知かな?)を
口に入れてるときの音が、
絶えず聞こえてきます。

そりゃあもう、うるさいです。

でも、これは防ぎようの無いこと。
なので、もう慣れました。


でも、どうしてもダメだったのが、
雨の日の騒音。

わたしのFTO、天井も
鉄板むき出しなんです。

だから、停まっているときは、
トタン屋根の下で、雨宿り
しているような感覚です。
でもここまでは、大丈夫。

問題は、走り出してから。

車が動き出した瞬間から、
天井からの雨粒音と
床からの、小石と雨を跳ねる音が
車内で共鳴しだすんです。

…ほら、四方八方鉄板に囲まれて
いますから、ね…。

それはもう、ゴウゴウ、バチンバチン、
ドカンバキン…と、恐ろしい音が
こだまします。

ドラム式乾燥機の中に入って、
洗濯物と一緒に、グリングリン回ったら
こんな感じなんじゃないのかなぁ?
…という音です。

自分の車のウィンカーの音、
聞こえなくなりますから。

運転するには、全然問題ないですが、
集中できないのって、やっぱり危険です。

なので、雨が降っている日に
出かけるのは、控えています。


…そんな、普通じゃ考えられない
不便がありますが。

でも晴れた日は、それを補って
余りある、楽しいドライブが出来るんです。

いいじゃないの、
オールマイティじゃなくても。

ある一点だけが輝いているのって、
とっても素敵なことですよ。

なにより、何かを捨てた引き換えに
手に入れたものには、
「凄み」が宿りますから、ね。

●FTO早朝ドライブだ!2015年04月04日 21:30

FTO早朝ドライブだ!


ぼくFTO、17歳。

冬眠から覚めたので、
今日は久しぶりに、
いつもの山坂道を
早朝ドライブしたよ!

軽いクラッチと、シフトの補強。
両方満足できました!


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久しぶりに、いつもの山坂道へ
早朝ドライブに行きました。

昨日行こうと思ってたんですが、
のらにゃんしろくろが、
深夜3時に起こしてくれて。

ちょっとまだ早いかな、と
二度寝したら、のらにゃんくろと
散歩をする時間になってた。

なので今朝、再度。

今日は、5時ちょっと前に起きて、
5時に出発です。

まだ、こんなに暗い。

そして、窓からは…。

のらにゃんしろくろが
お見送りをしてくれてる。

気をつけて、行って来ます!


走り出しで、すぐに感じるのは
やっぱり、クラッチの軽さ。

クラッチを純正互換に
戻した効果は、大きいです。

朝起きたばかりの体でも
難なく運転することができます。

まだ、強化クラッチの癖が
抜けなくて、アクセルを多めに
煽ってしまいがちです。

矯正が必要ですね。


この時間の道路は、
とても空いています。

そして、空いていると
信号の繋がりが良いんですよね。

快調に走ることができました。

そうそう、シフトの補強ですが。

矢印の部分に、簡易的に
ターンバックルの突っ張り棒を
取り付けたんです。

こうすれば、シフト取付部が
横方向に歪むのが
防げるんじゃないか、と。

実際、効果絶大でした。

極上のシフトフィール!

…とまではいかないですが、
今までの、商用車とさほど
変わらないようなフィーリングから、
節度が感じられる、カッチリとした
操作感になりました。

材料費、1,000円もしない
工作だったけど、これ
やっぱり良いですわ。

もうちょっと良いやり方が無いか、
真剣に考えてみます。


1時間も走ったら、
空も白んできました。

ここは、群馬県庁です。

なかなか立派な建物です。
テレビドラマにも、よく登場します。

ここは、前橋駅の北口。
人っ子一人、居ません。
土曜の朝6時だもん、仕方ないか。

と思いきや、実は平日昼間も
それほど変わらなかったり…。

反対側、南口方面に
ショッピングモールができたんです。
なので、北口方面に出てくる人が
少なくなってしまいました。


今朝は、1時間半ほど走って
無事、帰宅しました。

工場で洗車してもらったので、
とても綺麗です。

いつも走りなれたコースを
走るのが、一番状態を
把握しやすいですね。

そして、楽しく元気に
走ってくれたので
さらに、愛着がわきました。


明日は日曜日だし、
また走りに行こうかな!


…それはそうとして。

帰宅した30分後に
雨が降って、ドロドロです…。

まぁ、走ってるときに
降らなかったから、良かったか。

●FTOお迎えだ!2015年04月02日 21:35

FTOお迎えだ!


ぼくFTO、17歳。

本日無事、退院したよ!

クラッチが、純正互換の
軽いヤツになりました!

すげえ!
ペダルが、ペッコペコだ…!


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午前10時頃、お世話になっている
工場からお電話が。

FTOのクラッチ交換、
完了した、とのこと。

早く乗ってみたくてしょうがないので、
午後1番で、迎えに行きました。

いつもどおり、電車に乗って
JR国定駅まで。

駅から工場までは、お散歩です。

すっごい、いい天気!

見渡す限り、地平線です。

菜の花も、沢山咲いています。

こんな天気の良い日に、
こういう場所を散歩するの
良い気分ですね…!


20分ほどで、工場に到着。

あら、何かの車の
リアアクスルが置いてある。

そして。

FTOと、ご対面です。

費用をお支払いして、
親方とお話を。

ペダル、すっごい
軽くなってるよ!

とのこと。

今までの強化メタルクラッチ、
ガツン!ドカン!バキン!
…でしたから。

これは楽しみだ!

早速乗り込んで、クラッチを踏むと。


本当だ!

ペッコペコだ!

フットレストに足を置いてる
感覚に近い…!
これは楽そうだ…!

お礼をお伝えして、早速発進!

感覚、全然違います。
本当に、操作が軽い!

あと、半クラッチがある。
きちんと、使える。

当たり前か…。

これなら、長時間・長距離乗っても
それほど疲れない気がする。

足の疲れだけじゃなくて、
駆動系からの振動がなくなったので、
そういう点でも、楽になると
思うんです。


これからはさらに、
楽しいドライブができそうだ!


あ、それと車庫入れ。

びっくりするくらい
楽になりました。

なんだか一発で、
枠の中に収まりました。

枠の中に収める必要は
無いんですけど。


明朝はいつもの山坂道を
試運転、しようかな!

●クラッチ交換完了!2015年04月02日 11:35

クラッチ交換完了!


FTOのクラッチ交換が終わったので
これから取りに…!

頂いたメッセージの返信、少し
遅くなりますが、必ずお返しします。

天気も良いし、楽しみだ…!
いってきます!

●アダプタ忘れた…!2015年03月31日 21:50

アダプタ忘れた…!


ホントごめんなさい…!

FTOを工場に預けるときに、
ホイールのロックナットを
外すアダプタ、入れとくの
忘れちゃってた…!

夕方、届けに行きました…。


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なーにやってるんでしょうね…。

この間、クラッチを
純正互換品に交換するために、
いつもお世話になってる工場に
FTOを預けました。

作業予約が立て込んでるため、
週中ごろからの作業開始の
予定でしたが、前倒しして
今日から取り掛かって下さった。

ありがたいことです!

でもわたしが、ホイールの
ロックナットを外すための
アダプタ、車に入れておくの
忘れてしまった…。

トランスミッションを下ろすので、
当然、ドライブシャフトも外します。

タイヤ外れないと、
作業ができないです…。


というかアダプタ。
いつ、車から出したんだろう…?

いつも、車内に隠しているのに。
そして、親方はその場所を
ご存知なんです。

なので、いつもの場所を
開けたんだけど、無いよ?
…というお電話を頂きました…。

せっかく、前倒しで
作業してくださるのに、
ホント、申し訳ないです…。

あわてて支度をして、
電車でお届けに行きました。

そしたらもう、こんな時間。

こういう場所、良いですね。
試走も、ここでするのかな?

無事お渡しして、帰って来ました。


あーもう。
久しぶりに、仕様変更で
入院だったので、
浮かれてたんでしょうね。

というかアダプタ、何で車から
出したんだろう…?

思い出せない…。


あ、お世話になってる工場は、
旧車の取り扱いが得意なんです。

なので。

TE-47型 スプリンタートレノ。

こんな珍しい車が、置いてあったりします。

今は、初代セリカのリフトバックのを
レストアしてるみたいです。

こういうの見られるので、
足を運ぶ理由ができるのは、
望むところ!…ではあるんです。

でも、なるべくご迷惑は
おかけしないようにしよう…。

●理想のエンジン、直62015年03月29日 21:35

理想のエンジン、直6


ぼくFTO、17歳。

ぼくのエンジンはV6。
2,000ccで6気筒なんて
なかなか贅沢でしょ?

でも、究極のエンジンは
直列6気筒だ、と
言われているね。

一体何が違うんだろう…?


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車を好きになると、

 理想をそのまま形にした
 車って、どういう車なんだろう?

と、考えることがあります。

走りの理想を追求した形が
レースカーだ、というのは
ひとつの真実です。

でも、レースカーって
いろいろなレギュレーション(規則)に
縛られています。

こんなことしちゃダメ。
あんなことしちゃダメ。

そういう制限の中で
開発されているから、
理想そのままか、というと…?


ところで、エンジン単体で言えば
理想形は「直列6気筒だ」と
決まっています。

おそらくは、最初に作られてから
現代においても、そしてこれからも
変わらないんじゃないかと思います。

何がそんなに良いのかというと。
振動無く回る。これに尽きます。


エンジンが回るときには、

 ・一次振動
 ・二次振動
 ・慣性偶力

っていうのが発生するんだそう。
そしてさらに

 ・点火間隔
 ・排気干渉

…という要素も加わって、
エンジンそのものの素性が
決まってくるんです。

それぞれが何を表しているか、は
割愛します。
だって説明、難しいもの。
理解できてるかどうかも、?だし…。


そして、この5つの要素を
理論上全てクリアにできる
エンジンの型式は
直列6気筒のみ、なんです。

ちなみに、FTOが搭載している
V型6気筒の場合は、
「慣性偶力」だけは
発生してしまうんだって。

贅を尽くしたエンジンと誉れ高い
V型12気筒でも、「慣性偶力」は
無視できるレベルではあるけれど
発生しまうんだそうです。


そんな、エンジンの最高峰である
直列6気筒エンジン、
すでに世界でも、数えるほどしか
残っていません。

そんなに良いものが、どうして
衰退しちゃったのか。

これは、とにもかくにも
搭載性に難アリ、だから。

とっても細長いから、
エンジンルームに入れるのが
とっても難しい。

現代は、FFの車が多いです。
FFは、エンジンを車体の鼻先に
横に置くことがほとんど。

上の絵は、V型6気筒エンジンを
イメージして書いてあります。

だから、●が3個ずつ2列に
並んでいます。

直列6気筒は、●が6個
一直線に並ぶ形です。

そんな直列6気筒のエンジンを
横長に置いたら、車幅が
大変なことになっちゃう。

FR車向けに、縦に
置いたとしても、
エンジンの前端が
鼻先近くまで飛び出しちゃう。

鼻先が重くなっちゃうと、
軽快なフットワークが
損なわれてしまう。

FRの良いところが
スポイルされてしまいます。

さらに、直列6気筒エンジンは
重いんです。

なぜかというと、形が
細長いが故に、頑丈に作らないと、
捻じ曲がってしまうから。
そのための補強で、重くなる。

V型6気筒だと、上から見た形が
ほとんど正方形に近くなります。
形そのものからくる頑丈さのお陰で
重くなるまで補強しなくても、
十分な剛性が確保できます。


…という理由から、
理想のエンジンは衰退して
しまいました。

日本にも、1990年代までは
直列6気筒エンジンを搭載した車
沢山ありました。

その中でも、「スープラ(JZA80)」と
「スカイラインGT-R(BNR34)」は
傑出した車でした。

でもやはり、エンジンが搭載された
車全体のパッケージングを見ると、
前寄りに搭載された、重くて長い
エンジンが、目立ってしまう。

フットワークの軽さではなく
パワーに物を言わせる車です。


でも以前は、パッケージングも含めて
本当に理想形に近い車、あったんです。

例えば。

TVR タスカン。

この車は、直列6気筒エンジンを
フロントミッドに搭載して後輪を
駆動します。

矢印の部分に
エンジンが収まっています。

前輪よりも内側に入っているから
鼻先が重くならず
軽快に走ることが可能です。

そして、タスカン自体の車重も
1,100kgしかない。
トヨタのヴィッツと同じくらい。

それなのに、350~400馬力もある。

これは、良い走りが期待できる!

…でも、実際はそうでも
無かったみたいです。

確かに軽くてパワーはあるけど、
車体の剛性が低かったんだそう。

わたしは乗ったことが無いので
体験していないんですが、
TVRの車を、レーシングドライバーが
解説するビデオがあって
買ったんです。

サーキットでも公道でもあんまり…?
という結果でした。

その結果を、まるっきり鵜呑みにするか
どうかは別として、でもTVRの車作りが
その当時の水準で考えても、
他スポーツカーメーカーには
追いついていなかったのは確かなよう。

だから、

 理想をそのまま形にはしたけれど
 細かい要素技術の未熟さから
 思ったほどの成果が得られなかった

…ということなのかも知れません。

それでもわたしは、TVRの車に
惹かれてしまいます。


「TVR タスカン」は、1999年に
販売開始された車です。

でも、それ以前にもっと高い理想を
実現した車がありました。

「BMW M1」です。

なんだか、変な写真ですみません。
勝手に拝借するわけにも
いかないので…。

直列6気筒エンジンを、
リアミッドシップに搭載しています。
スーパーカーのような
成り立ちです。

TVRほど軽くはないですが、
現代の水準で考えれば
間違いなく軽量な、
1,300kgの車重。

エンジンも、当時最強
約280馬力です。

でも、BMWが初めて製造する
リアミッドシップ車。
ランボルギーニなど、いろんな会社と
技術提携したりしましたが、
製造は困難を極めたようで、
総生産台数は、500台に
満たないんだそう。

その頃のスーパーカーといえば
V12エンジンを搭載した
派手なのが多かった。

だから、6気筒エンジンの
「BMW M1」は、陰に隠れて
しまったけれど、1978年の昔に
理想が形になっていたことは、
確かです。


でも、「TVR タスカン」より、
「BMW M1」より、さらに高い次元で
理想を形にした車がありました。

ゲームの画面ですみません。
本物はもっとカッコいいです。

「トミーカイラ ZZⅡ」です。

この車は、スカイラインGT-Rに
搭載されている名機「RB26DETT」を
リアミッドシップに搭載して、
四輪を駆動するスポーツカー。

500馬力を超えるパワーを
四輪に伝えて、地面を蹴っ飛ばす。

まさに理想がそのまま
形になった車です。


…でもこれ、販売されませんでした。

とっても話題になったし、
わたしも、買えないのは分かってても
楽しみでした。


でも、なんだか良く分からない
横槍が入って、開発が中止
されちゃったんです。

カー用品店を展開する、
オートバックスセブンが
トミーカイラの開発部門を買収して
ASLという会社を作りました。

この会社、ZZⅡの開発資金を
獲得するために設立された
はずなのに、その後発表されたのは
「ガライヤ」という名前の
直列4気筒エンジンが搭載された
まったく別の車でした。

でも、そのガライヤも
カッコいい車だったんです。

レースでも走ったし。

だから、ガライヤが売れてから
ZZⅡを開発するのかな、と
思っていたら。

結局、ガライヤの製造販売計画も
中止になって、ZZⅡもお蔵入りのまま。
ASL自体も、活動休止状態です。

もし販売されていたら、
まさに理想がそのまま
形になった車だったはず。

本当に、残念です…。

車史の中では、販売まで
漕ぎ着けられなかった
コンセプトカー、沢山ありますが、
ZZⅡの開発中止が、
個人的には一番ショックでした。


ちなみにトミーカイラは、日産や
スバルに強い、アフターパーツも
作っているメーカーです。

あんまり三菱、関係ないんですけど
ZZⅡが、なんとなく忘れられなくて。

今でもシフトノブだけ、
トミーカイラのを使っています。

●強化クラッチ最終章2015年03月26日 20:40



ぼくFTO、17歳。

クラッチを純正互換品に
戻すため、入院しました。

でも今回は修理じゃないからね、
お洒落して自力で走って行ったよ!

エンジン元気だと
気持ちいいね!


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予定通りFTO、クラッチ交換
作業のため、入院です。

今までは、故障 → 修理の
流ればかりだったので、
ドナドナされていくこと
ばかりでしたが、
今回は違います!

元気ですから、自走でいきますよ!

せっかくだから、昨日の内に
軽めに洗車、しておきました。

この間、ガラスコーティングした
ばかりだから、水を流して
拭き取っただけで、こんなに綺麗!


…ということで、出発です。

今回のドライブが、
強化メタルクラッチを装着した
最後のドライブになりました。

もう7年も付けてましたから
慣れてはいるんですけど、
やっぱり重くて、繋がりが
唐突かつ繊細です。

でも最近は、それでも随分
運転しやすくなりました。

というのは、エンジンが
蘇ったから。

燃料系の部品総取替えと、
エンジンの燃料供給部分の
清掃をして頂いたら、
下から力強く粘る、
そしてもちろん上まで回る
運転しやすい車に激変しました。

以前は、高いギアのまま
エンジンの回転が落ちると
ガタガタ振動しだして
大変だったんです。

MT車ってそういうもんだし、
クラッチが強烈だから余計に
強調されるんだろうな、と
思い込んでいました。

でも、実際は違いますね。

完全に停止してなければ
3速からでも、余裕で
走り出せます。

あ、これが本当の姿なんだ!
と思いました。

こんな風に、車が渋滞してるときは
やっぱりちょっと大変ですけど…。


最後の強化メタルクラッチドライブは、
心地良い疲労と、ガッチリ頼もしい
駆動系の脈動を感じながら、
無事完遂しました。

…といっても、外した部品
取っておくつもりなので、
また戻したくなったら、
戻せるんですけど。

到着です。

今日は天気が良くて
空が真っ青でした。

周りに遮蔽物が無い場所なので
車の色に空色が反射して、
また違った色合いに見えます。

工場の親方にお預けして
帰りは電車。

出来上がりは余裕を見て
来週中、ということになりました。

来週は、桜も開花してそうです。
ドライブ、楽しいだろうなぁ!

●FTOとお出かけだ!2015年03月26日 08:55

FTOとお出かけだ!


今日は、予定通り
クラッチ交換をして頂くために
FTOを工場に預けに行ってきます。

午後の早い時間には
帰ってきます。

それまでに頂いたお問い合わせや
Twitter・Facebookのリプライなどは、
戻り次第、必ずお返しします。

どうぞよろしくお願いします。

それでは。
行ってきます!


のらみゃんとひろのそうさくこうぼう