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●車検証、こんな感じ!2015年04月07日 22:20

車検証、こんな感じ!


ぼくFTO、17歳。

ぼくの車検証は、こんな感じ!

型式が「改」だったり。
1名乗車だったり。
車重が軽かったり。
AT→MT換装してあったり。

排ガスが、昭和53年適合だったり…。


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わたしのFTOは、
構造変更を申請して
車検を通るようにした、
いわゆる「マル改車」です。


車を車検に通すためには、
大きく分けると、2つのルールを
守っている必要があります。

1つは、日本の法規が定めた
「車の定義」に適合していること。

車っていうのは、こういうもんだよ、
という基準に合致していない車は
車検を通りません。

車の定義を逸脱することなんて
そうそう無いだろう?…と
思われがちですが、知らないで
社外パーツを付けると、簡単に
あり得てしまったりする。

特に、灯火類などは危ないです。

日本の法規では、ウインカーは橙、
ブレーキランプは赤、と
色が決まっています。

この色を変えちゃうと、車検アウトです。

その他にも良くあるのが、
発炎筒の消費期限が切れてたり。
発炎筒は、必須装備なので
期限切れてたら、アウトです。

実際には、その場で新しいのに
交換されて終了、ですが…。


…という感じで、日本の法規による
「車の定義」を逸脱した車は、
問答無用で、

 車じゃない!

ということになるわけです。


そして、もうひとつ。
「車の定義」以外にも、守らなくちゃ
ならないことがあります。

それは、

 車検証の記載内容と
 実車の状態が同じであること

です。

どういうことかというと。

2人乗りの車って、あり得ますよね。
だから、「車の定義」からは
外れていません。

でも、4人乗りの車の後席を
外して、2人しか乗れないような
状態にするのは、ダメなんです。

車検証には「4人」って書いてあるのに
実際、2つしか席が無いわけですから。


車のサイズなんかもそうです。
例えば、全長が5mを超えるような
大きな車でも、「車の定義」からは
外れていません。

でも、車検証に「4m」って書いてある
車に、いろんな外装を取り付けて
5mまで長さを伸ばしたら、NGです。

車検証に書いてある状態と
異なる車には、乗っちゃダメなんです。


でも。

逆に言えば、実車の状態に合わせて
車検証の方を書き換えちゃえば、
問題はなくなります。

もちろん国が定めた「車の定義」自体を
覆すことはできないです。

でも、その定義から外れない
範囲であれば、自分の車の
改造範囲を広げることができる。


その、車検証の方を書き換えるときに
必要なのが、「構造変更申請」です。

わたしが、構造変更を申請した内容は

 ・乗車定員を、4名から1名に変更
 ・AT→MTの換装
 ・軽くなった分、車重を再計測
 ・排ガス適合を変更

の4つです。

この4つの項目は、車検証に
書かれているので、変更する場合は
申請が必要になります。

車重については、オプションをつけたり
することも考慮されていて、
軽自動車の場合、±50kg
普通乗用車の場合、±100kgが
許容範囲になっています。

でもわたしの車は、1,190kgが
980kgになってしまったので、
その範囲を超えてしまったんです。

それで、測定し直し。

でも、車検証を見ると、
1,020kg、って書いてあります。

これ、なぜかというと。

1,000kgを下回ると、重量税が
安くなるんですよね。
それで、検査官の方に
許可を渋られてしまったんです…。
お役人の鑑です。

わたしとしては、特に
重量税が節約したくて
車重を軽くしたわけでもないので、
変にゴネて、面倒臭いことになるのも
アレですから、1,000kgを少し超える
状態にして、車検を取ったんです。

車検通った後に、40kg分の部品、
外しましたが、これは前述した
±100kgの許容範囲内なので、OK。


この他にも、トランスミッションを
AT→MTに乗せ換えるとき、
ドライブシャフトに加工が
必要だったんです。

ドライブシャフトは、タイヤを回す
とても重要な部品なので、
加工後でも、しっかり強度が
出ているか、耐久試験が必要でした。

もちろんそんなこと、わたし個人の力では
どうすることもできません。

なので、お世話になっている
工場の親方を、全面的に頼りました。

ずっとお世話になっている
信頼できる工場だったからこそ、です。

わたしは、本当に審査に通るかどうか
ドキドキしながら待ってるだけでしたけど
工場の親方は相当、いろいろな
チャレンジをして下さいました。

申請を通すために作った資料、
ちょっとだけ見せて頂きましたが、
でっかいバインダー、一冊分
ありましたもん。

しかも、内容は理解できないものばかり。

技術的な面はもちろんのこと、
ほら、申請書類って、わざと
難しい言葉で書いてるようなところも
ありますからね。


…そんなこんなで、いろいろ大変でしたが
それを乗り越えたからこそ。

内装鉄板むき出しのケッタイな車を、
公道で、胸を張って走らせられるんです。

やって良かった!…と今でも思います。

信頼できる工場との連携がないと
実現は難しいですが、
ある程度、車をいじっても
もの足らない部分が出てきたら、
挑戦する価値のあることだと思います。


…ところで。

排ガス適合が、昭和53年の
基準まで、遡っちゃってるんですが。

車検に通すときだけ、抜けの良い
マフラーを付けてたから、なんです。

ここまで昔に遡れば、
これから、どんなことしたとしても、
この基準を割るようなことは無い!
…とも思いました。

でも実際のところ、
そんなものすごいマフラーを
付けるつもりなんか、さらさら無くて。

今付けているマフラーも
横長の、大きな太鼓が付いてる
静かなタイプ。

この構造変更申請は、
特に、しなくても良かったかな?
…と思っています。

コメント

_ 山さん ― 2015年04月08日 00:33

重量に関しては、安全上の基準もあるからうるさいんでしょうね。
ドアはカーボンに変えるとアウトだとか聞きました。
これも、安全上の事のようですorz

_ のら2ゃんれい ― 2015年04月08日 10:00

カーボンって、砕けながら
衝撃を分散する感じらしいので、
薄い板っぺら部分に、真っ直ぐ
突っ込んでこられたら、
どうしようも無いみたいですね…。

ドアカーボン、
本当に、憧れますけどね…!

わたしの車はもう、車検を
通せる状態での大幅な軽量化は
見込めそうに無いです…。

_ どうらやまと ― 2015年04月08日 18:35

・・・ホントお役人の鑑みたいな方ですね。うちの弟も(内輪ネタばかりで恐縮ですが)アンフィニMS-9の足回りを油圧式に変えたときに構造変更しましたね。
・・・今日の天気は冬です。4月の茨城でも雪が降るとはw

_ のら2ゃんれい ― 2015年04月09日 00:02

あ、MS-9は、エアサスでしたっけ?
通常のダンパーに変えると、
そうか、構造変更必要になるんですね!

MS-9、低く堂々と構えた感じで
カッコいいですね!
ちょっと悪そうな感じも、良かったです。

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