のらみゃんとひろのそうさくこうぼう

●ポルシェだ!2015年03月15日 21:20



今日、何気なく部屋の外から
窓の下を見下ろしたら…。

ポルシェ911だ!

964型 Carrera2 です。

わたしは、車大好きなので
ポルシェも大好きなんですが、
ポルシェはなんとなく、
最新のよりも、ちょっと古い
型のに惹かれます。

この964型と、ひとつ後の993型が
大好きです。

しっかり四足を踏ん張った
カエルさんの形です。

それ以降のポルシェ911は、
カエルじゃなくなったような…。


ポルシェ911って、
高性能なスポーツカーの
イメージです。

実際にそうなんですけど、
実は、考え得る限り、
一番厄介なハンデを
背負い続けている
スポーツカーでもあります。


ポルシェ911って、
RR車なんです。

エンジンが、車体の
一番後ろに積まれています。
後ろがとても重い車なんです。

今、一番多く作られている
FF車は、一番前にエンジンが
載っています。

前が重いのって、実は
運転しやすいんです。

重さが前輪にかかるから
しっかりタイヤが接地して
舵も利きやすい。

でも、RR車の場合は
後ろが重い分、前が軽いので
前輪の接地が、希薄気味に
なります。
その分、舵も利きにくい。

さらに、高速で曲がると、
車体の前部分は
曲がりきっているのに、
後ろが重いために、
外に膨らんでいって、
タイヤの限界を超えると
スピンするような挙動に
なりやすいです。

とっても、運転が難しい車です。


じゃあ何で、そんなハンデを
わざわざ背負っているのか、
というと。

ポルシェ911って、実は
フォルクスワーゲンの
ビートルを基にして作られた
車なんです。

ビートルは、4人乗れて
荷物も積める国民車として
設計された車です。

それを元に、エンジンを
大きくして、安価なスポーツカーに
仕立て直したのが、
ポルシェ911の始まりです。

ビートルは、それほど馬力が
大きな車ではなかったので
RRでも、問題ありませんでした。

でも、ポルシェ911の人気が
高まってくると、当然、高出力
モデルが要望されます。

そうなると、RRでは無理が
たたってきます。

そこでポルシェは、RR車をやめて
FR車を作ることを決断します。

で、実際いくつか作って
販売もしているんです。

でも、RRの911ほど、
人気が出なかった。

それどころか、911じゃなくちゃ
ポルシェじゃない、とまで
言われる始末。

ポルシェは、RRレイアウトのままで
高性能スポーツカーを
作らなくちゃならなくなりました。

でも凄いですね、ドイツの方々。

物理的には一番不利な
RRで、第一線で戦える車を
作り続けています。

物理の法則に、喧嘩を仕掛けて
いるんじゃないか、とも思える挑戦。

しかも、善戦中。

こういうのには、惹かれますよね。
頑ななまでの、哲学。

現代は、コンピュータとセンサーを
駆使して、リアルタイムで
車の姿勢制御が出来るように
なっています。

ポルシェも、その仕組みを使って
車を作っています。

それはそれで、凄いけど。

やっぱり、コンピュータじゃなくて
機械をいじくり回して、
なんとかしようとしていた時代の
ポルシェには、憧れを抱いてしまう。

写真の964は、まさに
そんな時代の車です。

運転、きっと難しいはず。

そんな車を所有して、維持して
乗りこなせるオーナーの方。

素敵です…!

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