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この間初めて、絵本作家らしく、
大好きな本を紹介しました。

今日は、第二回。

愛と幸せの妖精 ぷりんてぃん

ハートが二つ繋がったキャラクターが
「ぷりんてぃん」です。


これ、もう何年も前に「2ちゃんねる」で
話題になった、WEBサイトが
基になって生まれた、絵本です。

話題になった、といっても
インターネットにありがちな、
小馬鹿にする方の、盛り上がり方。

WEBサイトの、独特のセンスが
面白おかしくクローズアップ
されたんです。

…正直なところ、わたしも最初は
怖いもの見たさ、でした。

でも、内容を見てみると
なんというか、これは本気だな、
…というのが、伝わってきました。


頭の良い人が、
いろんな計算を巡らせて
ターゲットを想定して
反応を予想して。

そういう、お客様のことを第一に考えて！
…と見せかけておきながら、
実は一番、お客様を馬鹿にした
やり方ではなくて。

自分の内から湧き出たものを
そのまま形にしたんだ
…ということが、伝わってきました。

それで、絵本を買いました。

世界観、独特です。

でも、確かに惹きこまれるものが
あります。

今思うと、わたしが
絵本を描こうと思ったことにも、
影響を与えてくれた本、かもしれません。


別に、絵や文章を
参考にするつもりなんか、
さらさらないんですよ。

いや、この本に限らず、どんな作品も
参考にするつもりは、ないんです。

なぜなら、わたしは
どこかに所属して、マーケティングの中に
身を置いているわけではないから。

流行を作る必要も、
無理して追う必要も、ありません。

でも、そうすることに抵抗を持っていたり、
たった一人で、反旗を翻してやろう！
…なんてつもりでは、ないんですよ。

誰かの思惑に寄り添ってみるのも
良いもんだ、と思っています。

ただ今は、図らずとも
そういう状況ではありません。

…だとしたら。

せっかく、誰の思惑にも
左右されないで居られるのなら、
やりたいようにやったって、
良いじゃない！


最近、「お客様の声に耳を傾ける」
っていうの、度が過ぎてるような
気がしませんか…？

もちろん、お客様のニーズを
満たすことって、大切です。

でも、お客様の声に頼る、ということは
お客様の想像の範囲を超えることは
実現できない、ということです。

プロだったら！

お客様のニーズを満たして
満足してたら、ダメでしょう？

お客様が想像もし得ないことを
やってのけて、

　これがプロの仕事か…！

と思わせなくちゃ、ダメでしょう？

わたしが、出来ているかどうかは
この際、別として。


…という気持ちを、後押ししてくれた
絵本のような気がするんです。

正直なところ、内容
全然覚えていないんですよ…。

でも。

読んだあの時、元気になったのは
確か、かも。

もしかしたら、読む人の数だけ
捉え方がある本なのかもしれません。

本屋さんで見かけたら
手にとって、ちょっとのぞいてみても
いいかも知れませんよ。

もちろん、買うかどうかは
人それぞれ、です。

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