のらみゃんとひろのそうさくこうぼう

●クーペって、何?2015年06月01日 22:30



ぼくFTO、17歳。

4ドアクーペって、なんだよ!

あんなの、まがいもんだよ!!


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この頃、特にドイツ車で
流行っていますよね。

4ドアクーペ、と称される
カテゴリーの車。

メルセデスの、CLS。
BMWの、グランクーペ。
アウディの、奇数番号の4ドア車。

基本的には、
4ドアセダンなんですよね。

でも、車の後端が
下がり気味のデザインで、
なんだかちょっと、カッコいいぞ、
的な感じみたいです。

メルセデスのCLSは、
車全体を、専用デザインにしているので
滑らかに流れるような雰囲気が
確かにこれは、セダンよりも
カッコいいぞ!と思わせます。

でも、BMWとアウディのは、
4ドアセダンの後ろだけ
ちょこっとデザインを変えた感じなので、
大して驚きを感じないし、
かえって繋がりが不自然で、
不恰好なんじゃないかと
思えてしまう…。

もちろん、見た目の主観なんて
人それぞれですから、
わたしの個人的な意見ですけど。


でも、そもそもクーペって、
何なんでしょう?

どうやら語源は、馬車から
来てるんだそうです。

2ドアで、4人乗れる馬車を
「Coupe(クーペ)」と呼んだのが始まり。

フランス語、なんだそうですよ。

これが、車にもそのまま当てはめられて
「2ドアの箱型自動車」のことを、
クーペ、と呼ぶようになったんです。


で、実はこの定義を当てはめると、
クーペに属す車って、
意外と少ないんです。

というのは、
「2ドアの箱型自動車」って、
「2ドアで、トランクが独立してる車」を
意味するから。

たとえばわたしの、FTO。

これは、クーペなんです。

2ドアで、トランクが独立してます。


でも、以前乗っていたCR-X。

こちらは、トランクが独立していません。
トランクを開けようとすると、
リアウィンドウも、一緒に開きます。

CR-Xは「2ドアハッチバック」です。

実は、スープラ・セリカ・フェアレディZ・
インテグラ・シビック・GTO・RX-7などの
有名スポーツカーは、すべて
2ドアハッチバックです。

クーペに属すのは、
MR2・レビン&トレノ・
2ドアのスカイライン・シルビア・
NSX・プレリュード、などでしょうか。

思ったほど、多くないんです。

しかも、国産の現行車種に限れば、
86&BRZ・レクサスRC・GT-Rの
3車種しかない…。

本物のクーペ市場、
完全に冷え切ってるみたいです…。


でも、本気で走るのなら、
やっぱり、クーペの形が
一番適しているんですよ。

車が走行するときには、
路面にしっかりと力を伝えるために、
そして、路面からの力を受け止めたり
いなしたり出来るように、
ボディーが強くなければなりません。

ボディ剛性、というヤツですね。

ボディ剛性がない車は、
しっかり走ることが出来ません。

で、このボディ剛性を強くするためには
確かに、ボディ製作に使う素材や、
補強の通し方も、大切です。

でも、やっぱりボディの形自体が
一番重要なんです。

出来る限り開口部の
面積が少ない形。

そんな形の車は、ボディ剛性を
高めやすいんです。


4ドアの車だと、ボディーの側面に
ドア用の大穴が4つも開きます。

でも、2ドアならば、2つで済みます。

そして、ハッチバック車の場合、
屋根後端から、車の後端にかけて
大穴が開いてしまう。

トランク式ならば、開口面積を
トランクのふたの箇所だけに
留めることが出来ます。

…ということから、理想的な
強いボディを作るのに、
一番適したのがクーペ、なんです。


でも、実用性は乏しいんですよね。
ドア2枚だから、4人乗りの場合
乗り降りが不便だし、トランク狭いし。

だから、衰退しちゃったんだろうなぁ…。

それで、実用性を兼ね備えた
「4ドアクーペ」というわけか…。


お客様のニーズを汲み取って
形にするのって、
とても大切なことです。

でも、その道のプロならば
お客様が思いもつかないものを
提案して、驚かせてこそ!

わたしはそちらに、期待したいなぁ…。

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